場所は立川、店の名は健福と書いてチェンフー。聞くからに中華料理店です。こちらは肉とか魚とかそういうものをつかわないベジタリアン向け、いやベジタリアンもいける店ということでもちろんベジタリアンでない方がおいでになっても一向に差し障りのない美味しい中華料理の店です。むしろ面白いと思います。ナンチャッテ肉とかナンチャッテ魚がつかわれていておまけにソックリなので。
このお店の詳しいことは店のリンクにゆずるとしまして、この楽しい会合の詳細につきましてもまたこちらやこちらやこちらにゆずるとしまして。
このお店はね、どの料理も普通の中華料理店とかわらないレベルです。簡単に言うと『ちゃんとした料理』なのですね。それで私はその時に食べた水餃子が後々忘れられなくて、やっとこのたび自分でも作ってみたというわけです。
やっとというのが前々からウーウェンさんの本なぞも買って準備は万端だったのですけれども、何となく気持ちが向かなかったという甚だ曖昧で説明するまでもないような理由です。
その間に一度テレビで誰ぞがウーウェンさんの本に依ってこの水餃子を作っていたのを見たのですが、もう本で見るよりも更に簡単なわけです。作った事のある方はおわかりでしょうが本当にチョイチョイです。
前置きを気の済むまで書けましたのでチョイチョイの手順を以下に。
いつものことですが本の言う事を聞いたのは皮をつくる手順と分量だけです、この部分は初めてでなおかつ今回肝心なところですので。餡は普段市販の皮で作る時と同じです。餃子の餡なんてホント何でも良いもので今回はつまり皮の話なのです。手作りの皮がいかに簡単でなおかつ驚く程に美味しいかという話ですから。
ちなみにですが今回の餡はキャベツの塩もみ、水切り豆腐、小ネギ、刻み生姜。調味料は酒、塩、醤油、ゴマ油あたり。「作りたい」と思い立った時に冷蔵庫にあったのがこの材料だったわけですので、その時に冷蔵庫にあるもので結構ですよ。

本日の主役。水餃子40個分の皮材料:強力粉200g、水110ml
既に申し訳ないほどに簡素ですね。
それでもってボウルの粉に水を数回に分けてパラパラ入れながら菜箸で水分が均一に行き渡るようによく混ぜます。そば打ちの様子をテレビなんかでよくやってますが、ああいう気持ちでよいでしょう。水分が大体行き渡ったらまとめて手でこねます。こねる時に一瞬「水分少ないかな」という思いが頭をよぎると思いますがこの分量で本当に丁度良いので、最初はパサパサしているようでもウーウェンさんを信じてこねましょう。生地全体がしっとりしてきたらラップに包んで室温で30分寝かせます。
私はどういうもののレシピでもこの「寝かせます」という記述があるとなんだか一気にしちめんどくさく感じてしまうのですが、つまり放置ですものね。なんともありません。それでもって更に素晴らしいのはこの放置タイムに餡を作ってしまおうということなのです。大変に合理的ですよ。
しかし私は何を勘違いしたか「そうそう合理的なんだよね。えーと、まず餡の準備をして〜」と先に具を刻んだりなんだりしてその後生地をこねて寝かせる段になってやっと順番逆だった、ということに気づいたのでこういう事になってますが。

さて40個分の皮です。寝ている生地をラップから起こして打ち粉をした台に載せ、今度は手の付け根で生地をグイグイこねます。本にはああしてこうして色々書いてありますがここにあまりに詳細に書く事は問題アリかもしれませんし、つまるところまんべんなくしっかりこねてねというような話ですのでまんべんなく力を込めてこねれば良いです。
表面がツヤツヤしてきれいになったらこねるのはここまで。40個なので包丁で生地を4等分に切り分けます。それを粘土のヘビみたいな要領で棒状にのばしヘビを4本作ったら1本を10等分に切り分けます。

飴ちゃんみたいに切り分けた後は乾かないようにさっきのラップでもかぶせておけば良いでしょう。
これをですね、麺棒で例の皮みたいに丸くのばせば良いわけです。最初のいくつかはハート形になったり長細くなったりしていかにも初心者的ですが、やってみればなんとなくコツがつかめますのでウーウェンさんがあーだこーだ親切に書いてくれているのは省略します。

ちなみにこういうのに使用する麺棒というのはなんかこう15センチほどの短いやつがいいみたいですね。ウチには30センチくらいの長い麺棒しかなかったのでクルクルと方向を変えたりするのにちょっと手間取りました。というかそれ以前に我が家の麺棒、としてつかっているのは実は麺棒ですらなくて『すりこぎ』でありますが。
40枚いちどきにのばすとくっついたり乾いたりして難儀しますので、必ず5枚程度のばしたらひとまず餡を包んで餃子のカタチにしてから、打ち粉をしたお皿にくっつき合わないように間を空けて並べておきましょう。かたく絞ったぬれフキンをかけておくこともお忘れなく。

ツルっと食べられるその瞬間はもう目前ですよ。

あとは鍋に湯をグラグラ沸かし幾つか放り込んで5分ちょっと程度、皮がなんとなく良い感じに透明度を増してくればそれを器にとってアツアツを食せば良いのです。
まさに中華料理店の水餃子。

手作りの皮はしっかりしていてつるつるのぷりぷり「餃子は皮を食べるもの」だというのが頷けます。どう見ても食べても皮が主役です。餡なんか何でもいいからとにかく包んで湯がこうぜというものです。だもんですから腹持ちが良いというか、おかずではなくてこれで食事。ラーメンとかみたいなものですかね。
コレを食べて思ったのですが大阪のヒトがお好み焼きをおかずにご飯を食べるというの、笑えません。餃子をおかずにご飯食べていますものね普通。まああれは薄々の皮だからというのもありますけれども。
そんなわけでこの皮だとどうかなと思って幾らか焼いてもみました。

そうですね。悪くはありません。普通の薄々皮の焼き餃子を音にするとパリパリならばこちらはボリボリでしょうか。すでに水餃子で満腹以上になっていたせいもあるのでしょうが、焼いたものはなんだか妙に重くてどちらかといえばやはりこういう皮なら水餃子の方が美味しいかなと思いました。しかし普通に空腹の時に試してみればまた違った感想を持てるかもしれません。
手作り皮の水餃子、手順が良ければ食べたいなあーと思い立ってから全部で1時間程度でしょうか。分量が少なければもっと短いかもしれません。ちょっと小腹が空いた時に何か冷蔵庫の余り物を包んで、という程度の気持ちでもできてしまう程に簡単で楽しくて、何より格段にウマい。
短い麺棒買ってきます。
追記:やはり書いておきましょう。皮が主役ではありますが中身も美味しいにこしたことはありませんものね。
今回はスグスグ食べたくてその時あるもので作ったのですが大概はキノコは外せない食材です。私は肉なしを作るのが常なのでこれをつかってコク出し作業をしておくと更に美味しいのです。
手順としては刻んだキノコ(なんでも)と刻み生姜とニンニクを低温油で炒めたものを冷ましておいてこれをつかいます。また今回は豆腐でしたがこれの代わりにグルテンバーガーという缶詰のひき肉風(大豆食品)を使用することもあり、この場合はこれも一緒にあらかじめ炒めておくとコクがでます。
追記は以上です。
犬のQ:宅配さんが来ちゃったらね、ボージーが梱包を開くのを手伝うてあげるんが楽しみじゃゆうことは前にも書いたような気がするんじゃけどね、要注意よ。

ガムテゆうんがいっぺん身体にひっついたら二度と離れんのんじゃけえね。手にひっついてしごんならんけえ口でとったら、今度は口にひっつくんよ。永遠なんよ。おそろしい。逆ホイホイじゃろ。
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最近、我が家の強力粉はピザに変身しておりますが、
餃子という手があったのですね。
早速やってみますです、はい。
また そそられるぅ やってみよ
そうそう。餃子の皮は短い麺棒がないと。以前、短いごますり棒で作って苦労しました。(麺棒がなくて)
Qちん。オメメまん丸にして訴えてるようだ。
「な、母さん。アタシはゴッキーでないじゃろ?」
餡はともかくとしても、このうまそうな皮がこんな単純な手順でできるなんてね、これほど素敵なことはない。
多くの料理のレシピが、砂糖だのアジノモトだのでコテコテになってしまっているのは多分に、先人たちの「言うことをきかなかった」結果であるとも言えるのやも知れませぬ。
ぷりぷり、カリカリ美味しそう。小腹の空いたときに好きなものをちょちょいと包んで食べるのいいね。ちょちょいと30個はいける(笑)よく海外生活者の方が、皮は売ってないから自分で作ります、と書いているのを読んで、大変だなぁと思っていたけれど、こんなに簡単なのね。「餃子は皮を食べるもの」・・・どええ!そうなのー?知らなかったよ。貧乏性なのか、あのペッラペラ〜のワンタンが好きな人の気持ちがぜんぜん分からなかった。餡が入ってないじゃないかって。そうか、皮を楽しんでいたのか。 ウーウェンさん、なかなかいい本だね。私にとってレシピ本って図鑑の役割しかありませんが、たまにはちゃんと言うことを聞いてみようかなという気になったよ。(ikuraさんのコメント面白過ぎ)
ご無沙汰してます。お変わりないですか。て、こんなところで私信もないけど私信ついでに貧乏神様もお変わりないでしょうか。ピザも手作りするとどんなにシンプルでもどんなにゴテゴテでも好き勝手にできて美味し楽しですものね。NICOさんならきっと餃子もチョイチョイどころかチョイです。
♪ ikuraさん
満腹になるまでごちそうになった生イクラが懐かしいです。文字イクラも美味ですけれどもね。文字イクラ、きっとどこにも記名がなくとも一発でikuraさんだとわかるような個性がありますものね。
それにしてもホイホイエピソードは衝撃でした。あれに捕獲されてしまうって…才能を感じます。よくぞご無事で。
♪ 師匠
いやはや主夫もこなす師匠なら楽勝でしょう。試してみたらまたupしてくださいね。楽しみにしています。
♪ risa
久しぶり、ご無沙汰しちゃって。元気だった?丁度こないだね、ここにコメントくれてるさなちんとネイティブアメリカンのサウナテントの話になってrisaっちのことを思い出していたところなんだよ。身体が熱を持つことの効用、みたいなね。
皆案外麺棒の代わりにゴマすり棒なんかでゴマかしているのかね、ゴマだけに…。
♪ 江都屋黄金丸さん
おお、いつもながらスルドイ。そう、よくよく言うことをきいてみると良いものが沢山隠されて(いや別に隠しているわけではないのでしょうが)いるのですよね。私ももっとよく言うことをきいて今度は花巻あたりを作ってみようと思います、やっと。
♪ さなちん
そうだね、なんでもだろうけど「無い」となるとトライしてみたりなんかしてそうすると案外簡単でそっちのが美味しかったりするんだけど、ヘタになんでも「有る」からついついそっちに頼ってしまうってのはあるよね。
それにしてもレシピ本、我が家でも総図鑑化しております。気合いのはいった写真と実際を想像させる詳細な手順をみているともう二次元の作品として完全に満足してしまうんだ。それに見ているともう作った気、食べた気になってしまったりもして。しかし言うことをきいてやってみると今度は目の前に三次元の作品(と呼べるレベルになるかどうかは兎も角)が出来上がるってんだから、言うこときかないってテはないよな。
ボージー製水餃子おいしそう。僕も今夜つくろうかな。中国人が家に来たときに作ってくれたのを手伝ったという経験しかないから、自分だけでつくつるのは初めて。彼らの技術には目を見張るものがある。とてもすばやくて厚さが均一でしかも丈夫で、食感もモチモチ。黒酢たっぷりのソースにつけて食べること、茹で汁を捨てずにスープにすることが印象的だった。
茹で汁捨てた?
もし家が近ければ、さなちん江戸屋さんを誘ってボー時邸で一緒に餃子を捏ねよう、なんて楽しみもできるね。皆で捏ねたり、それぞれに餡を工夫して比べたりするのはきっと楽しい。
ひょっとして、餃子作るより、記事をアップする方が時間かかりそう‥‥。
でも、すごい力作で、これは言うことを聞かなくちゃって感じですよ。
そして、すんごく餃子が食べたくなっちゃいました。
しかし、この間、あんだけ食べたんですけどねえ。
私、健福さんにはいつも通販でお世話になっちょりますょ。
餃子の餡は何でもOKという意見、大賛成!
たっぷりしいたけや白菜、なんでも美味しいワケは皮にあったのですね〜★
こくりんまると読むのかな。なんとも凛々しい見た目が想像できる名前でかっちょいーぞ。
私も中国人の実演一度でいいから見てみたいなあ。それはもう芸術の域に達しているんだろうね。ムダのない仕事は美しいものね。作ってみてわかったけど皮が丈夫というのはどうしてなんだろうな。というのも私のはまあ厚さが均一でないのは兎も角として結構不丈夫だったから何度か破けたりもしたんだよね。こね方の問題なのかな。きっと何度か作れば少しは丈夫な皮になるだろう。カワウソくんのレポも楽しみにしてるよ。そうそうスープはこないだカワウソくんが言ってたからもちろん捨てないで飲んだよ。何度も何個も湯がいたから良いダシが出ていたよ。それでも飲みきれなかった分は翌日お味噌汁にしました。完食。
住むところが近くなくても、これはなんだかいつか実現するような気がするよ。腹がはちきれるまで作って食べよう。今から楽しみだ。
♪ ベジタミンゴールドさん
poopoo! 生地を…記事をupして一応完結したつもりだったんですが、皆さんが餃子餃子と書くので(当たり前だけど)まためぐりめぐって私も食べたくなってしまいました。しかしまだ短い麺棒を調達していないのでそれまでは我慢します。長い麺棒はこのレポで読み取れる以上に難儀でおそらく短いものであれば半分の作業時間で済んでしまうと思うのです。道具は大事ですね。
♪ 銀ちゃん
たっぷり椎茸いいねいいね。椎茸はキノコの王様だもんね。よし、次回は椎茸にしようっと。
ちなみに今回は皮が主役だ!と自分で書いてしまったので書けなくなってしまったんだけど肉なし餃子(とあえて書くの不思議な気がするわ。なぜなら既に餃子は肉なしが普通になってしまっているから、ウププ)だからコク出し作業をするともっと美味しいんだよね。私は大概先にキノコ類と生姜やニンニクを一緒に油で炒めて冷ましたものを『肉』の位置で使っているよ。
健福でのオフ会、さぞかし盛り上がったでしょうね…(笑)
私も近所なら誘って欲しかったですょ。
マフさんは関西ですものね。近所でなくてもいつか何かのカタチで集えるといいなと思っていますよ。その時はどうぞよろしくです。
次回はボージー案のキノコと生姜、健福でおいしかたキャベツを軸に納得のいく水餃子を目指しますよ。
もしかしてupされているのかな。見に行かなくては。私はねやっとせいろを買ったよ。蒸し器はお茶碗一個分の小さいものしかなかったのでね。これでねじねじ蒸しパンにも挑戦できるってもんよ。
♪ イカケロさん
おひさすぃぎょうざ。そそそそ固まらんのよねえ。粘りもすくないから包みにくいし。片栗粉あたりで解決できるかという気もするが以前何度か入れてる気もするし、それでもってたいして解決にもなってなかったような気もするし。こちらこそ、なんか良い餡の良い案あったら是非教えて下さいな。