学校に友達もおりましたし近所の友達と遊ぶこともありましたけれども、何よりも何よりも好きだったのは自分の部屋でひとりになることでした。レコードを聴いたり、本を読んだり、ひとりオセロをしたり、ひとりトランプをしたり、それから塗り絵をしたり、ママゴトをしたり、お昼寝をしたり、お人形遊びをしたり。それが一番心の安まる、また一番心の浮き立つ時間だったと思います。
オトナになった今もそういう部分が芯に太いままあって、ずっとひとりで居ることになんの退屈も不安も寂しさも感じることなく、むしろいくらでもひとりで居たいと思います。
ひとと会うことや話すことが嫌いなわけではなくてそれはむしろ好きなのですけれどもただ、ひとりで居ることの方がもっと好きだということです。こんなだから交友関係も広く浅くというよりも、ごくごく限られた少数なおかつ割に深くという方に自然と向いてしまうのかもしれません。
さて先に挙げた小さい頃に好きだったことの数々。考えてみればオトナになった今どれも当たり前にしていますけれどもひとつ、していなかったことがありました。

です。
これはお人形ではありません!とかいうアレな気は全然無くて、これはお人形のmomokoドールです。
こどもの頃から昨年の暮れ頃まで長い間お人形遊びのことをすっかり忘れていたようなのですけれども、とある場所でこのマロングラッセを見かけた時なんとなく『わたしはこのおにんぎょうをかうかもしれない』という気がしました。お洋服があまりにも素敵だったしそれにもましてお顔が可愛かったし、それだけではなくなんとなく。
それでもその時はまさかイマサラお人形なんて買ってどうするよ、なんて全く買う気もありませんでしたが結果忘れられず、やはり最初の予感通りの成り行きとなってしまったのであります。

命名『マロ子』。
ちなみにmomokoドールの他のコは皆さんちょっとキツめなお顔だちなのですが、このマロングラッセだけがこんな風なやわらかいお顔のようです。して、他のコをみてもそんなに可愛いとか手に入れたいとか感じないところをみると、わたしはmomokoドールが好きというよりもこのマロングラッセが好きなだけのようです。私にとってはmarokoドール。なんちて。
なんだかんだ言って実はもう一体momokoドールではない某ドールで欲しいコがいるのですが、そのコは(これらが人形ということは認識しておりますが便宜上『コ』ということで)結構ハッキリしたお顔立ちなんですけれどもね。
まだ買ってはおりませんがそのうち買うのでしょう。
なぜならば。
やはりお人形遊びの基本は二体からなのです。もちろんひとり二役がこどもの頃から当たり前でした。一方がお嬢様で一方がそのシモベ、一方が心の清らかな女の子で一方が抜け目のない女の子、などなど。一体ではストーリーが広がらないのですが二体となるとそれがどんどん湧いてどんどん広がるのですね。
これがしかし、今や流行り過ぎの感のブライスとかあたりにはどうも食指が動きませんのですが。なかなか可愛いなあとも思うし絵になるなあとも思うしなおかつ別に気持ち悪いなあとも思わないのですけれども。なんとなく『どーだ、絵になるだろ』って感じが好みじゃないのか、それともハマると底なしな匂いプンプンだからなのか。
ま、それはさておき。

マロ子のデフォルト服(お人形のお洋服のことをアウトフィットとよんだりOFと書いたりするようです、あの世界では)はなかなか芸が細かいですよ。裏地もありますし立体的な裁断と縫製で脱いでもお人形型。

刺繍も可愛いバッグ。

自分が欲しくなるようなデザインの靴。

もちろんバッグの中身はどんぐり、それからヒノキの実殻(というのかな)。
そんなこんな日々が過ぎ、昨日のマロ子。

犬と暮らし始めたようですね。お父さんじゃありません。
そうして、背後に見える箱はアレですよアレ。

お洋服やら、

靴やらバッグやら。

マロ子に合わないブーツは分解して彫刻刀で削りましょう。
はじめの頃に比べればお洋服も靴なんかもだいぶ増えました。
といってもこの世のお人形愛好家の方々に比べればビギナー中のビギナー、はじめの一歩というところですけれどもね。そうしてそんな奥まで行く予定やつもりはないのですが(今のところ)。
こうしてちょこちょこ着せ替えできればひとまずそれで良いのです。良いのです、というよりも心からしあわせ。
犬のQ:最近ボージーはお人形遊びにえろうハマっとるようじゃね。まあ、おとなしゅうしとってくれるだけ他のシュミよりえかろうじゃん。何時間でも静かにええこで着せ替えしようるよ。
最近のウチのシュミはゆうたら、まあフツーかもじゃけどヨガくらいかね。

ぐぐっと。
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